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修理事例 −ノートパソコンリカバリデータの修復−

動作チェック

 NECのノートパソコンLL710/4(PC-LL7104D)を入手しました。LL700/4(PC-LL7004D)の某量販店仕様のモデルで、ハードディスクの容量が40GB→60GBにアップしています。
 動作が不安定なのでリカバリすることにしました。不調のパソコンの中身を全て消去して購入当初に戻すことで、ソフトの問題が解決して正常に動作することがあるわけで、『困った時のリカバリ』は課題解決の常套手段です。
 もちろん、作成したデータ類、追加したソフトウエア、プリンタ・インターネットの設定等が消えてしまうのは大問題ですが、メーカーサポートと話をしても、解決に行き詰ると『リカバリして下さい』とあっさり言われます
今回のパソコン(分解直後)
 Win98の時代は、メーカーパソコンは付属品としてリカバリディスク(CD・DVD)を添付していました。ところが、XPになってからNEC・SONY等のメジャーが添付しなくなりました。ハードディスク内に必要なデータがあるので、ユーザーご自身が作成して下さい・・・・とのこと。
 本機も動かなくなる前に、取り急ぎリカバリディスクを用意することにしました。ところが・・・・

リカバリディスクが作れない!

 リカバリディスクを作成しようと専用ソフトを動かしても、作業途中でストップします。調べてみると、Cドライブのあちこちに不良箇所(不良セクタ)が見つかりました。Cドライブのウインドウズと専用ソフトの領域に異常があるのでしょう、作業不能です。
 ハードディスク内のリカバリデータは、電源ON直後に起動出来、リカバリ作業も可能です。しかし、ハードディスクが故障している以上、正しくリカバリ出来るとは思えません。
 Cドライブの一部にリカバリに必要なデータ領域があります。ディスクは、この箇所を元に書き込んで作成しますが、通常はこの場所は表示されません。ウインドウズでファイルDVDへをコピー・・・とはいかないのです。 
マイコンピュータ上の表示
マイコンピュータからは、CドライブとDドライブしか見えないが、実際は下のようにNEC-RESTOREというリカバリデータ領域がある
実際の状態

新しいディスクにコピー

新しいディスクへコピー 新しいハードディスクを取付け、リカバリデータをコピーします。特殊なソフトを用いますが、ウインドウズ上で動作しないので、Cドライブの不具合は関係ありません。
 4GB弱の領域を1時間以上かけてコピーしました。ハードディスク全部はコピーしませんが、仮に実行したら10時間かかります!

いよいよ分解・リカバリへ

まず分解の第一歩 分解作業を行ないます。キーボード上のカバー外しは力をかけ過ぎるとカバーをパキッ!と割りますから、結構スリリングです(笑)。
 キーボードを外し、表裏のネジを20本くらい外すと中が見えてきます。このパソコンは、修理やイタズラがやりにくいように、わざわざ分解組立を複雑にしているように思えます。
 (20年くらい前に購入したNECの98ノートは、もっと大変でした・・・・)
ハードディスクの新旧
 上部カバーを外すと、タッチパッドの下にハードディスクが見つかりました。交換・再組立し、電源を入れてリカバリを実行し、無事セーフ!
 リカバリデータ領域は通常は使用しないので、無傷だったのが幸いでした。
 正常にウインドウズが立ち上がることを確認した後、リカバリディスクを作成しておきます。ハードディスクは新品ですが、いつ壊れるかもわかりません。材料は安いので、準備しておきます。
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