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| ●液晶ディスプレイの故障 |
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ノートパソコンの液晶ディスプレイが全く見えない・・・・という電話をいただきました。手こずりそうな内容です。IBMのThink
Padです。
早速お持込いただき、現象を確認します。画面は真っ暗、でもPC自体は動作しています。暗い画面の中に、うっすらとデスクトップの画像が見えました。
手持ちのモニターディスプレイを接続すると、しっかり画面が表示されます。液晶部の故障のようです。
この現象でありうることはバックライト・インバータの故障です。バックライトというのは、液晶画面を裏から照らす蛍光灯のような管で、これを光らせるのに必要な高電圧を作る部品がインバータです。画像がうっすら見えていますから、液晶パネルは大丈夫と推定しました。
早速修理を・・・・と言いたいところですが、バックライトやインバータは非常に入手困難な部品です。PC業界全てに言えることですが、車のようにメーカーが純正部品を供給することはほとんど無く、あってもバッテリーパックやACアダプタ程度なのです。同等品を探すにしても、通信販売で入手可能か否か微妙なところです。
ならばメーカーへ・・・・となると、高価になります。特にバックライトは液晶と一緒に丸ごと交換するメーカーが大半のようで、6〜7万円くらいかかりそうです。
メーカー以外の修理専門会社に相談し、修理することで費用を安くするように提案し、PCを預かりました。
さて、会社を探しますが、バックライトなら4万円くらいになりそうです。インバータが故障でも同等とか。
何もせずに業者依頼するのはもったいない!と分解することにしました。
IBMはPC分解の手法をホームページ上で公開していました。該当機種と同じシリーズの手法を参考に分解(キーボードを外すのに少し気を使いました)、外部ディスプレイをつなぎ電源を入れて内部をあちこち触ってみ ました。
すると、何と!画面が正常になりました(右図)。
背景にあるのが、接続したモニターです。
触ったのは下の写真の○で囲んだ箇所のコネクター、押すと画面が暗くなったり明るくなったりします。
接触不良と判断したので、電源を切ってからコネクターの接触面(金メッキ)をそれぞれ薬品で洗浄し、再び差し込んでみたところ見事に解決しました。

急におかしくなったのはなぜ?と誰もが質問したいところですが、長期間使用するにつれて接触面が酸化し(金も立派に酸化します)、接触抵抗が増大したことが原因と思われます。
*電子回路の設計開発・サービスのプロは、電流を流す金属コネクタ部は手でむやみに触れません。手の汗で金属が長期間のうちに酸化するからです。触ったら、必ず薬品洗浄するのが故障を減らすコツ、と心得ています。
起動・再起動を繰り返して画面表示はOKになりました。別の問題(インターネットエクスプローラでエラーが出る)が判明したので、その後処置を取ってからお客様へ納品しましたが、外部へ修理依頼して高価な費用を払わずに済み、満足でした。
でも、こんな事例は稀です。 |
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