|
|
| ●ADSLのリンクが切れる |
|
|
インターネットが時々動かなくなるので調べて欲しい、という連絡を受けました。業務用ソフトを用いてインターネットで発注・連絡等の仕事をされており、パソコンが途中で止まってしまったりダウンロードに時間が非常にかかる(通常ならば5分ですむのに、1時間以上かかる)のだそうです。
フレッツADSL(8M)でルータをお使いになっていました。
まずADSLの速度を調べてみたのですが、何と20kbpsしか出ません!数回繰り返すと変動しますが、平均するとこの程度です。ISDNから変更されて間もないのですが、この数字ではISDNはもちろんのこと、アナログ以下です。
NTTの中継局からかなり離れているのですが、調べた限り1Mbpsくらいは出ても良い環境です。
一番心配なのは配線でした。スプリッタとルータを接続する配線が約1mありました。また、屋外からの配線とスプリッタ出力と電話の接続線が机の下で束ねてありました。
(下図)

スプリッタは屋外から来た電話線の信号を人間の耳に聞こえる音声信号と聞こえないパソコンで扱うADSLの信号に分離します。分離された後の配線にノイズ(雑音)が乗ることがあります。
ノイズはさまざまなところから発生します。電子機器から発生するもの(もちろん、パソコンからも)以外にも、自動車、高圧電線等さまざまです。
電話線を通るADSLの信号は、NTTの中継局から電柱の電線を通っていくうちに電線の抵抗で弱くなります。さらに外部を拾います。一般に中継局から遠くなるほど速度が出ないのは、このためです。
少しでもノイズを減らすために、ノイズフィルタが有効なことがあります。さらに、ノイズを拾いにくくするために、配線は整理すべきです。
対策後の配線は以下のようになります。

まず、スプリッタ〜ルータ間の配線長を短くし、ノイズフィルタを入れました。ノイズフィルタは経験上効果のある市販品が少ないので、自作しました。
中身はフェライトという材質を使った部品(コア)に電話線を巻きつけたものです。この材質にも数種類ありますし、巻き数はある程度必要で、ここにノウハウがあります。
市販品にある配線を挟み込む方式のものはコア同士の接触面の影響で十分な効果が得られません。

左が外観(2種類を製作した)、右が中の様子
フィルタを挿入したところ、リンク切れが解消し、約600kbps出ました。まだ十分ではないのですが、効果は確認出来ました。
さらに、ルータの内部プログラム(ファームウエア)を書き換え、約650kbpsになりました。
その後様子を見てもらいましたが、時々不安定になるとのこと。再度出向くとリンクが切れています。配線がゴチャゴチャになっており、電話(実際にはコピー兼FAX機がつき、さらに電話が接続されています)からのノイズがありそうでしたので、個々の配線を束ねて分けました。
これで、再び安定動作するようになりました。
これで安心・・・・と思ったら、その後再びリンク切れが出たそうです。電話工事業者に対応してもらったところ、今度はノイズフィルタを外したらOKになったとか。
ADSLの信号自体が非常に弱く、フィルタでその信号が弱まったのではないか?との業者の弁だったそうです。(理論上、あまり損失はないのですが・・・・・)
配線を整理し、ノイズが従来に比べ弱まったので、フィルタの効果が顕著に現れなくなったようです。フィルタを外すと改善されるのは、(今を思えば)コネクタ類の接触の問題かもしれません。
本当は、配線類は束ねずに短く切ったほうが良いのです。ちょうどコイルのような動作をして、ノイズを拾いやすくなります。電話を使用中にする必要があったので切断することが出来ず、このままになっていますが、やってみる価値はあります。
いずれにせよ、ノイズは見えないだけに厄介です。早く光ファイバーになって欲しいものです。 |
|