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プロの目 「パソコンの選び方」その1
2008.7.19現在で記述しています
 デスクトップパソコン・ノートパソコンとも、多くのタイプが登場してきました。デスクトップなら本体とディスプレイが分離したモデルか一体化したモデルか、ノートならA4サイズか一回り小さいスリムA4か、はたまたさらに小さいB5サイズか・・・・と悩むところです。
 機能面でも、デジタルTVチューナ内蔵か否か、ディスプレイは何インチが適当か、ノートのバッテリ動作時間は大丈夫か・・・等、チェックポイントは多数あります。
 メーカーの差も気になるところです。A社は高いが故障しにくい、B社は安いが能力が貧弱、C社はサポートがイマイチ、D社は修理代金が高いという噂が・・・・。
 全て満足度の高いメーカーは、はっきり申し上げてありません。メーカーとしての品質・性能は平均以上であっても、一部モデルはおすすめできないということもあります。
 私はパソコンを仕事とする1ユーザーの観点で商品をすすめています。「ユーザーの立場」という意味は、上記に記したような機能・メーカーサポート・初期の購入価格・維持コストから判断している、とお考え下さい。
 商売として利益が最大限上がることを優先してはいません。どちらかと言えば、パソコンは趣味の道具で、湯水のようにお金をかけられない『貧乏人』の感覚で見ています(笑)。
 現在でも、販売店の売れ筋モデルと私の考えが合致しない点もあります。個人的な偏見もあるでしょうが、お読みになって、ご自身で判断されて下さい。
1) ディスプレイ一体型パソコン
 現在でも売れているようですが、故障すると泣きます。お客様から、『液晶が壊れました』という修理依頼を数件経験しました。液晶パネルはパソコンメーカーから純正部品を入手出来ませんから、私たち技術屋でも修理交換出来ないのです。
 液晶パネルのメーカー交換修理は非常に高価で、17インチ以上なら10万円程度かかります。一体型ではなく、本体とディスプレイが分離しているタイプなら、液晶ディスプレイを買い換えれば1/2-1/3程度の費用で済むのです。
 画面サイズはあっという間に大きくなりました。5、6年前までは主流が15インチでしたが、17インチ・19インチと大型化し、さらにワイド画面になりました。ワイドは最小19インチ、最大24インチです。従来の画面サイズに物足りなくなっても、パソコンごと買い替え以外に方法はありません。
 また、旧型の液晶はすでにパネルメーカーが生産を中止しています。今後は故障しても修理が困難になるでしょう。
 本体は生きているのに、ディスプレイがダメでは諦めがたいのではないでしょうか。
2) 小型ケースに入ったパソコン・・・最近のメーカー品です
 一体型ではない本体のみ独立したタイプでも、ケースが小さいモデルはおすすめ出来ません。中に部品がぎっしり詰まっていて、部品交換や機能拡張の際に制約を受けるからです。
 例えば、お持ちのパソコンでデジタルTVを見たい、という希望があったとします。最近になって、デジタルTVを視聴するための電子基板(TVチューナーボード)が部品メーカー数社から発売されました。パソコンのケースを開け基板を装着するのですが、スペースが狭く通風が悪くなるために意外なほど高温になります。50℃を超えると、部品の劣化が進んで本体の基板(マザーボード)の寿命も縮めます。
 何よりも電源の容量が不足します。小型化のため驚くほど容量の小さい(200W以下)電源が入っていることが多く、電源を酷使します。    
 私個人は、ウインドウズ98の時代に主流であった横幅のあるケース(光ドライブが横置きになっているタイプ)が一番の好みです。仕事で使うパソコンは部品を購入して組み立てた「自作パソコン」ですが、このケースを採用することで保守が非常に楽なので助かっています。
3) 価格優先で基本性能を落とした廉価版モデル
 安売り合戦が激しいこの世の中、メーカーは入門者向けに安いモデルを用意しています。最安モデルは基本スペックに注意が必要です。
 一番の注意点は内蔵メモリの容量です。ウインドウズビスタは1GBでは足りません。最低でも2GBないと動作に影響が出ます。メモリは後で自分で購入し入れ替え出来るのですが、同形式のものを追加すれば良いパソコンと、従来のものを外して入れ替えなければならないパソコンがあります。最初から適当な容量が実装されていれば安心です。
 その他CPUやハードディスクはゲームや動画録画をしなければ十分ですし、ハードディスクは外付けで対応出来ます。中位モデルと大きな差がなければ心配いりません。
1) 消費電力の大きいモデル
 ノートパソコンはバッテリを内蔵しています。ACアダプタを接続していない時はバッテリで動作しますが、カタログで稼働時間が1時間以下と記載されているモデルが散見されます。カタログ値と実情は異なるりますが、外出時や電源が取れない時を想定すると、時間は長いのに越したことはありません。最近の稼働時間表示は電子情報技術産業協会(JEITA)で定められた規定に基づいて測定した値ですから、測定方法にメーカーの差はありません。購入時に比較して良いポイントです。
2) 小型・薄型モデル :一般家庭でお使いの方のみの話です
 家庭の部屋で使い外出して持ち運ぶことが無いのなら、小型・薄型モデルは避けるべきでしょう。外出して仕事をする営業・サービスマンには適していますが。
 ノートパソコンは、コンパクトに収めるために特殊な部品を使います。この部品が小型モデルほど特殊になるので、修理する際に部品調達が難しく、かつ高価になります。業務用なら、修理費用は会社の経費で処理出来るから平気かもしれません。でも家庭なら修理費がかかるダメージはそれなりに大きいはずです(お金のことばかりで恐縮ですが・・・・)。
3) 外付け部品(ドライブ)が多いモデル : これも2)に似た話
 小型になると多い事例ですが、光ドライブが外付けになっているパソコンがあります。今やフロッピーディスクドライブは外付けが当たり前になりました。USB接続すれば使えるので内蔵しなくても十分そうですが、パソコン本体よりも周辺機器のほうが目立つ存在になり、ケーブル類があふれます(笑)。
 私が気になるのは、ソフトの初期化(リカバリ)の時のドライブです。ハードディスクが破損して部品交換し、ウインドウズを入れ直す時にリカバリディスク(CD-ROMかDVD)から読み込む必要がありますが、この際にお持ちのディスクドライブを認識せず読み込めないことが多々あるからです。
 いや、いつも使えていたから・・・・と思われるかもしれませんが、これはウインドウズが正常に動作していた場合のハナシ、ウインドウズが起動していない条件下ではパソコンとドライブ間の動作は保証されていないのです。メーカーのホームページを見ると、リカバリで動作確認されている機種名が紹介されています。・・・・逆に言えば、動作しないドライブがある、ということです
 なるべく外付けは減らしたほうが良いでしょう。
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